骨髄移植って?

骨髄移植って??

まずはじめに骨髄移植では、ドナーの骨を削ったり、患者へ骨そのものを移植したりするものではありません。

ドナーから骨髄内部ある骨髄液を取り出して治療に用いられています。
しかし取り出す際にドナーの骨を削ったり、患者へ骨そのものを移植したりするものではありません。
あくまで骨髄液は体液の一種であり、ドナーの骨に影響やリスクが出ることはなく、提供後も今まで通りの生活を送ることが可能です。
骨髄移植は、ドナーの登録者から骨髄液を取り出し、患者へと移植を行うものです。
まずドナーと患者がコーディネートを行い、その後ドナーから骨髄を取り出します。
そして患者は提供された骨髄を点滴で少しずつ注入することで、骨髄の移植を行っていきます。

また、骨髄移植は、白血病や再生不良性貧血、先天性免疫不全症候群など様々な病気の治療に用いられています。 ドナーの方でよく後遺症や合併症を引き起こすのではないかと心配する方がいますが、リスクは非常に低く、世界的にも行われている移植手術の一つであり、別の病気を併発するおそれもありません。
現在の医療では、移植を取り巻くさまざまな環境は改善されてきています。 健康な方であれば、採取後も1ヶ月程度で元に戻り、採取した骨髄が永遠に失われることもありません。

一人でも多くの患者さんを救うために、骨髄バンクの登録を必要としています。
骨髄採取の回数は2回までですが、もし必要であればそれ以上採取を行い、提供することも可能です。
費用面が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、骨髄バンク登録は費用がかかりません。
無料で登録・提供することが可能であり、コーディネート料金などは患者が負担し、骨髄を提供するドナーが採取のため入院する場合、入院費用や検査費用も患者の保険から支払われます。

ただし、ドナーとして登録できる条件が設けられています。
・骨髄提供を理解している方
・登録できる年齢は18歳以上54歳以下
・体重は男性が45kg以上・女性が40kg以上
上記を満たし、健康である方が骨髄バンクへドナー登録できます。 しかし、登録後に健康状態が変わった場合など、骨髄を提供できない例もあるので注意が必要です。

ドナー登録と骨髄・末梢血幹細胞の提供について、ご理解ください。ドナー登録には、登録できる方の身体的な条件確認や、 骨髄・末梢血幹細胞の提供について正しく理解していただくことが必要となります。 ドナー登録をされる方は、こちらをご覧ください。

日本骨髄バンク