代表あいさつ

代表あいさつ
greeting

NPO法人 食といのちのお結び隊
代表挨拶
プロゴルファー 中溝裕子

プロゴルファー 中溝裕子

難病に教えられた大切なこと

骨髄移植をしてから今年で21年を迎えます。長く厳しい入院生活を乗り越え、おかげさまで体にエネルギーが湧くのを実感できるほど元気になりました。
入院中は苦しいことが続きましたが、「食べることの大切さ」「人と人との出会いの素晴らしさ」を体験することができました。入院生活からでしか得ることの出来ないものだったと思います。この喜びと感謝の気持ちを世界中の多くのみなさんにお伝えしたいと思っています。

約3年の入院生活の中「生きる」ということの大切さを身にしみて実感しました。
“生きていること”はとても幸せなことです。東日本大震災などの自然災害などで当たり前のことができることが幸せだと改めて深く感じられた方も多いのではないでしょうか。
突然のトラブルや苦難困難はマイナスなことと捉えがちですが、何かのサインかもしれません。貴重な気づきになることも多いのです。
普段気づかない幸せを改めて感じるきっかけになります。私は病気を通じいろんなことを学んだと思っています。

退院した後も、移植の拒絶反応で口の粘膜の炎症が治らず家でも点滴をしていました。 現在は普通にごはんが食べられるようになり免疫力が回復してきました。
しかしいまだにいろんな合併症が起こります。
右目が見えなくなってしまいましたが左目が見えていますからあの入院生活に比べればなんていうことはありません。

不自由でベッドの上だけの時間は、自然と前向きに考える思考を身につけていき、強く生きるためのノウハウや知恵はその時に培ったものだと思います。
どんな状況であっても、骨髄移植のドナーになってくれた妹の命とともに私は今生きています。
健康だった時の自分と比較して、今の私の方がずっと生きることへの幸せや喜びをより深くより大事に感じることができます。

元患者だからできること 〜心のケアサポート〜

これまでの困難は、そんな気持ちのコントロールの方法をみなさんに色々な形でお伝えしアドバイスするための試練だったに違いないと思っています。

骨髄移植を受けた元患者で大病を克服したからこそできることがあります。
みなさんにお役に立てることが私の喜びです。
入院中の患者さんや長く闘病されてる方々や鬱状態で心の闇から抜け出せずにいる方々・・・・そしてご家族は心労が多く悩み不安を持たれています。
そんな方々に真摯に向き合い笑顔を取り戻していただくよう心のケアサポートやアドバイスをしています。
心の発動力を整えていけば、生きる希望ややる気勇気が湧いてきますので前向き思考になっていきます。
物事を悪くとらえることなく毎日を生き生き過ごせます。

人間の心と体は密接に関係しています。どんなに厳しい状況であっても、それを直視し前向きに捉えることで、驚くほど気持ちも体調も変わってくるのです。
考え方で未来は拓けます!

言葉は愛そのもの

私には、ふたつの誕生日があります。自分が生まれた10月5日と妹から命を分け与えてもらった骨髄移植の日です。
毎年、ふたつ目の誕生日である骨髄移植が行われた12月3日に妹へ“命”の感謝を欠かしたことはありません。
与えられた今をとにかく精一杯生きること、そしてたくさんの方々に頂いた愛を今度は私のからお返しする番だということを再認識する日でもあります。
この日に開催する“中溝裕子骨髄バンクチャリティーゴルフコンペ”は毎年続けておりたくさんの女子プロゴルファーの仲間に活動を応援していただいています。
ご参加のみなさまに活動をご協力いただき本当に嬉しいかぎりです。

移植が決断できずにいた私の背中を押してくださった阿武松親方・・・
親方の一言で迷いや不安が一気になくなり、「移植受けて元気になるんだ!なりたい!
生きるんだ!!」親方のお言葉は今も忘れることができません。
親方のように、今度は私が誰かのお役に立ちたい!そう思いNPOを立ち上げました。

たったひとつの言葉で誰かを勇気づけることができ、短い言葉でも誰かを笑顔に導くことができます。言葉は目に見えるものではないですが、愛そのものです。
頭ではなく魂から出た言葉というのは、必ずみなさんの魂に響きます。
本当に大切なものというのは、心の目で見るものではないかなと感じています。
入院中叔母に勧められた絵手紙は、私のは笑手紙と言います。
なぜなら自筆の心がこもった手紙は相手を笑顔にするからです。
「日本一、クラブを持たずに、筆を持つプロゴルファー」は、女優業や絵手紙の制作、講演、執筆活動を通して、生きることの喜びや希望をお伝えし、世の中を元気にしていきたいと思っています。

“人と人” “笑顔と笑顔”“元気と元気”を結びます。

3つのお結びが手をつなぐロゴ

拒絶反応で粘膜障害が起こり水もご飯も摂れず、約3年間点滴でいのちをつないできました。
入院中におなかがすいても何も口にできませんでした。
身体の60兆の細胞は過酷な治療に耐え、栄養もなくボロボロ状態で苦しかったと思います。
そんな身体に1個でもいいからお結びを食べさせてあげたらどんなに喜ぶだろとずっと思っていました。

いま普通にご飯が食べれますが、この感謝を忘れないよう
毎年恒例の12月の中溝裕子骨髄バンクチャリティコンペでは

“お結び1個でも食べれるよろこび”
“ゴルフできるよろこび”
“いのちあり生かされているよろこび”
を感じていただき心を共有したいとの想いで参加者さまスタッフ全員おむすびを召し上がっていただいています。

すべての生き物、そして私たちは食べ物から生きる元気をいただいており 食といのちは密接につながっています。
私たちは食に対して感謝を忘れてはなりません。
食はいのちの源でありエネルギーで、食べることが嫌いな人っていないと思います。

プロフィール

生年月日1965年10月5日
滋賀県・彦根市生まれ。

14歳で森口祐子プロに憧れプロゴルファーになると決意。
高校卒業後、故・井上清次プロに師事し23歳でプロゴルフテストにトップ合格。 滋賀県出身初の女子プロゴルファーとなる。

プロ3年目に10万人にひとりといわれる難病「骨髄異形成症候群」を宣告されるが輸血を続けながらも試合に出場。 限界となった1997年12月3日妹がドナーとなり骨髄移植を受ける。 移植後、血液型がAB型からB型に変わる。

2年8ヶ月東京女子医大に入院。
GVHD(拒絶反応)で食事が摂れず3年間点滴生活を過ごす。 その入院中に叔母のすすめで「絵手紙」を始め、その後,数々のポジティブメッセージを書き綴っている。

  • 講演会やコラムなど執筆活動・絵手紙作家
  • ラジオ・テレビ、また女優として舞台出演
  • 舞台 「友情」の実行委員
  • 公益財団法人 日本骨髄バンク 評議員

舞台「友情」

舞台「友情」

入院中絵手紙2号「おにぎり」

入院中絵手紙6号「キウイ」

「クスリ」

「トマト・ナス・きゅうり」

NPO法人 食といのちのおむすび隊では骨髄移植を受け長い入院生活を乗り越え身についた前向き思考のノウハウを闘病中の患者やそのご家族へ心のサポートやアドバイスを行なっております。
また、食べることの大切さやいのちの尊さを伝え、様々な活動を展開することを目的に、会員を募集しております。

ご寄付も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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