闘病記(1)一本の電話

試合会場に1本の電話が入りました。
以前、検査に行った病院の先生からでした。
何だろう?と思って話を聞くと、「難しい血液の病気にかかっている可能性がある。今すぐ帰って来院して下さい!」と言われたのです。

そんな事、急に言われても・・・とりあえず終わったら行こう!と言う感じでした。
(その試合は予選落ち)受診した先生の口から出た言葉に私は耳を疑いました。
「ひょっとしたら白血病かも知れないです」と・・・・心に稲妻が落ちるくらいのショックを受けました。
「明日、ご両親と再度来てください」と言われたのです。
まさか・・・白血病だなんて大それた事を・・・”冗談じゃねーよ”と一瞬思ったのですが全身に現れている赤アザや青アザ。
ぶつけてもいないのにすぐにアザが出来ていたのです。

ずっと何でだろう?とは思っていました。
それに、すぐに疲れてしまうし心臓がバクバクして眠る時も鼓動が激しく,何かおかしいな?と思っていました。
それに、頭がいつもボーっとした感じでおかしな咳も出ていました。
先輩のプロからは、「ガンだ~ガンだ~」と冗談ぽく脅されていましたし、「顔が日焼けしているわりに青白い。
中溝、一度病院に行った方がいいんじゃない?」って言われていたのです。

ただ、その頃は夏でしたし、試合が続いていたから疲れているだけだろう・・・と私は思っていたのですが・・・

骨髄移植後、無菌室にて