闘病記(5)骨髄移植なんかしなくても
その後、病院に行く事がいやになりました。
ぶっちゃけた話、あのマルク(骨髄穿刺)の検査がいやで逃げていたのです。
(2週間に1回は採血。3ヶ月に1回はマルクの検査と言われていたのですが・・・。)
薬もないし治すのは移植しかないといわれふてくされていたのでしょうか・・
直ちに輸血などをしなくてもよかったですし自覚症状もそんなに悪くはなかったので”放っておいた”という言葉が適切かもしれません。
そんな時に、プロスタッフの方がいろんな方をご紹介してくださいました。
お話を聞いたり、聞いてもらったりしているうちに希望がわいてきたのです。
ふさぎこんでいた心に明るい光が差し込んだ感じでした。
そのうちこのまま進行しなければゴルフを続けられるかもしれない。
ひょっとしたら治ってしまうかもしれない。
骨髄移植なんかしなくていいかも・・・と考えるようになっていったのです。
自分の気持ちがしっかりしていたら、なんとか身体を引っ張っていけることができると考えました。
半年に一度ぐらいは血液検査に行っていたと思うのですが、幸いにも病気の進行はそんなにありませんでした。
もちろん、すべての血球は減っていました。貧血もありました。
特に血小板は、3万しかありませんでした。
正常値は15万~35万位なので血が止まりににくい為、怪我や、出血には注意をしていましたが、これといって生活には支障はありませんでした。
その時点で私は骨髄移植をする気はまったくありませんでした。
というよりもしも失敗したら二度とゴルフができなくなってしまう・・・。
生命よりもゴルフができなくなることが当時私にとって怖かったのです。
そして妹にも家族にも心配や迷惑をかけたくなかったのです。
心の片隅では、ゴルフができるのはあと数年かも・・と考えていたと思うのですが・・・。