闘病記(3)骨髄穿刺(マルク)

採血だけでは何の病気か判断できないので、骨髄液を抜いて検査をする必要がありました。「骨の中の髄液を抜く?」 痛そうだなと思いました。
その骨髄液が”血液を造るもと”なのです。それをみれば病気の判断がつくのです。

「絶対にしなければダメだよ。」と言われしぶしぶする事になったのです。少し痛いと聞いていましたが、実際、骨に穴をあけるのですからだいぶん痛いんじゃないの?と思い、とても怖かったです。
胸の骨の周りを消毒され、顔に布をかけられた時はギョっ!としました。
目隠し状態で、しかもはじめてだったのでいったい何をされるのだろう?と・・・・。
麻酔の注射をされました。(普通の注射より、麻酔の注射は特にいたいのです。)

骨に打つのですから痛くない事はありませんでした。
打ち終わってから、実際には見ていないのでわからないのですがワインのコルクを抜くようなもので”グリグリ”と圧迫しながら針のようなもので胸の骨に穴をあけていきます。
私はビックリして足をバタつかせましたがとっさに看護婦さんに押さえられてしまいました。
先生に「動いたらダメだよ、危険だよ」と言われおとなしく我慢しました。最悪だと思いました。
これから骨髄液を抜くからねと言われ、同時に何とも表現できないものすごい痛みが走りました。
一瞬なのですがそれは、まるで”のみ”で打たれたような感じです。思わず「ギャ-」って叫んでしまいました。

このマルクの検査は、やった人にしかわからない痛みです。
検査は10分位で済みましたが、汗をたくさんかいていました。
その後、血が止まるのを確認し、砂袋を胸に2時間ほど置いて安静にしていました。

2週間後、この検査の結果、10万人にひとりといわれる血液の病気”骨髄異形成症候群”(MDS)と言う病気だと言う事が判明したのです。

骨髄移植後、無菌室にて